08 障子の茶室
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住宅の一部を表千家のお茶室に改修しました。
もともと8畳間だった和室は本間の4畳半のお茶室とし、残りはL型の廻り廊下として、水屋への動線、お茶道具の収納空間としています。お茶室の床の間側以外の3面を太鼓張り障子とし、自然光を拡散しながら透過させ、照明を柔らかく反射させる装置としました。
普段は障子を開放し自由な動線で使用でき、茶事の時は障子を閉じて、和紙に囲まれた静謐な空間で一服のお茶を楽しむことができます。
完成後、ご招待いただいたお茶会で心静かにお茶に集中し、小さな空間で時間を共有することの大切さを知ることができました。